昭和の想いで 二 たかちゃんのこと

府営瓜破西住宅は70数棟を抱える大きな団地群である。団地群内に公園3個と給水塔2基を持つ。様々な形の団地があり、列に対し各階二戸をアプローチとする標準的なタイプから、建物の両端に階段を持ち各戸へのアプローチは廊下から行うタイプ、星形などである。階数も3階建て4階建て5階建てと様々であった。

26棟は中央公園の前にある標準的なタイプの棟である。4列各階2戸ずつの5階建で40世帯が暮らしている。ほとんどの世帯に子どもがおり、自然発生的に年齢を超えた遊び集団ができる。自分がどのようにしてその集団に属したのか記憶にはない。自動的に組み込まれたこの集団で遊ぶのが日課である。鬼ごっこ、かくれんぼ、缶蹴り、野球、泥遊び、ビー玉、ベッタン、靴隠し、壁当て、スーパーカー消しゴムからウルトラマンカード収集まで、すべてはこの集団の中で協力し競い合う。

“昭和の想いで 二 たかちゃんのこと” の続きを読む

昭和の想ひで 一 通学路のこと

瓜破っ子である。生まれは東淀川区らしいし、その後は平野区長吉に住んだらしいが、僕の記憶は瓜破から始まるので瓜破っ子である。
瓜破とは「うりわり」で、大阪では難読駅名として割に有名な大阪メトロ谷町線の「喜連瓜破(きれうりわり)」という駅名にもくっ付いている。この駅名は駅北側の「喜連」という地区と南側の「瓜破」という地区の合体で、「喜連瓜破」という地区は存在しない。その瓜破、大阪市平野区瓜破での話である。

“昭和の想ひで 一 通学路のこと” の続きを読む